親に感謝
若い頃は、親のことが好きじゃありませんでしたが、今となってみれば、ああいう風に育てられたからこそ、今の自分が在るんじゃないかと思えるようになり、とても感謝しています。
家を出ると決まった時、父はひとりで世間に出るにあたって、幾つか注意をしてくれました。
お酒を飲む機会があるだろうから、自分でどのくらい飲んだら、自分がどうなるかを知っておきなさいと、グラス半分の日本酒を飲んでみなさいと言われました。全部飲み終わる頃には、頭がぐるぐる回って、とても起きていられなくて、横になっても天井がぐるぐる回って気持ち悪かったのを憶えています。
都会に行くと宗教の勧誘とかがあるけど、絶対に入らない事。言われた時には、なんのことやらわかっていませんでした。なんか誘われたら、うちは浄土宗ですと言いなさいと言われました。
あとは、お金の貸し借りはしない事、どうしても貸さなきゃいけない状況になったら、返ってこなくても自分が困らない金額を返ってこないものと思って貸しなさい。といわれました。
金の貸し借りは人間関係を悪くすると言われました。
父の教えを守ってきました。父に護ってもらったなぁと感じています。