次の日の朝
今日はちょっと遅くてもいい日で7時に起きていつも通り食事を出す。
辛い味噌持ってきてよ。
いつも通りだ。
一晩寝ればいつも通り。
今朝の違うところは、わたしは口をきかないけれど、出かけるまで、テレビの話題にひっきりなしにあーだろう、こーだろう、と文句をつけ、なー、こーだよなーとしゃべりかけてくる。
昨日の罪を無かったものにしようとしているのか。
見送りに玄関まで行くと
このサンダル捨てていいよ、
という。
それ、〇〇のなんだけど。
あれ?俺のサンダルもう捨てたんだっけ?
と訳のわかんないことを言い出す。
自分の靴はみんな靴箱の中にしまってあるじゃん。
似てるようなムスコの靴があると俺のだと言い張る。
こうやって認知症に進んでいくんだろうな。